ビジネス

2016.12.15

建設マネジメントソフト「プロコア」社、企業価値10億ドルを突破 

ESB Professional / shutterstock

フォーブスが今年11月に公開の「次世代ユニコーン25社」リストに選出したプロコアテクノロジーズ(Procore Technologies)が、先日の資金調達ラウンドでユニコーンの仲間入りを果たした。

プロコア社は建設業向けのプロジェクトマネジメントソフトを提供する企業。今回、5,000万ドル(約58億円)の資金を調達し企業価値は10億ドルを上回った。昨年5億ドルだった評価額が一年で倍増した。

カリフォルニア州本拠のプロコア社は企業にクラウドベースのプロジェクト管理ツールを提供している。アイコニックキャピタルがリードした今回の調達により、プロコア社の調達資金の合計は1億7900万ドル(約206億円)となった。創業者のTooey Courtemancheは同社株の5%から20%を所有しており、今回の評価に「少々圧倒されている」と述べた。

彼がプロコア社を創業したのは2002年のこと。シリコンバレー在住の彼は家族のためにサンタバーバラで家を建築中だったが、進捗状況が把握できないことに不満を感じたという。そして、ウェブベースのコラボレーションツールの開発を思い立ち、現在49歳の彼を起業に向かわせた。

プロコア社のソフトウェアは建設プロジェクトを総合的に管理し、会計ソフトやスケジュール管理ソフトと連携させることも可能。より効率的にプロジェクト管理を行うことで、ミスや予算オーバーを防ぐことができる。

同社の今年の売上は5,500万ドルに達する見通し。今回の調達資金を用い海外進出も計画中で、来年はオーストラリアやカナダにも拠点を設けるという。

編集=上田裕資

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