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2016.12.25 18:00

旅行ガイド「ロンリー・プラネット」が選ぶ2017年に訪れるべき国

カナダ・バンクーバー(canadastock / shutterstock)

カナダ・バンクーバー(canadastock / shutterstock)

米大統領選がある度にアメリカ国民のカナダに対する関心は高まるようだ。2016年も例外ではなかった。だがカナダは、単なる“政治的な避難所”以上の場所になり得る。

素晴らしい観光インフラと安いカナダドルのお陰で、カナダは旅行ガイドブック「ロンリー・プラネット」で2017年に訪れるべき旅行先ランキングの1位に選ばれた。

11月8日の米大統領選の結果を受けて新しい住処を探している人も、単にアウトドア活動を楽しみたい人も、プーティン(薄いクレープの上にフライドポテト、チーズを乗せグレイビーソースをかけたカナダ料理)を味わいにカナダに行こうではないか。

「カナダは常に人気が高い」と、ロンリー・プラネットのカナダ担当編集者アレックス・ハワードは言う。「だが2017年は特別な年であることから、訪れる場所の1位になった。まず、カナダの建国150周年という大きな節目を迎える。盛大なお祝いが行われるだろう。海外からの旅行客は、安いカナダドルの恩恵も期待できる。今こそ、旅行を計画し始める時だ」

ランキング2位はコロンビアで、ロンリー・プラネットは同国を「究極の返り咲きを果たした国」と評価している。3位は、2017年に独立100周年を迎えるフィンランド。同国はフィギュアスケート世界選手権(2017年3月末~)とノルディックスキー世界選手権(2017年2月下旬~)の開催国でもある。

2016年に3位だったアメリカは、今回はランク入りしなかった。だがこのランキングは特に話題性のある国を取り上げているものであり、気にすることはないと編集者たちは言う。ロンリー・プラネットでは、数百人のライターや専門家に情報提供を依頼して、評判や見過ごされたり過小評価されたりしているスポットを重視したランキング作成を行っている。

2017年に訪れるべき国の上位にランクインしたそのほかの国には、ミャンマー、オマーン、ドミニカやモンゴルが含まれる。

「モンゴルはこのところ成長を遂げている。2017年には首都ウランバートルに新たな空港もオープン予定で、これが経済の急成長に大きく寄与している」と、ロンリー・プラネット北アジア担当編集者のミーガン・イーブスは指摘する。「また都市部だけでなく、郊外地域も素晴らしい。伝統的なノマド文化がいまだに根強く残っている」

また、旅行のトレンドとしては、地ビールの醸造所めぐりや持続可能な旅行、デジタルノマドがピックアップされた。

編集=森 美歩

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