海藻を原料にしたスナック類も、人気が出始めている。例えば、米コンビニエンスストア大手のCVSは今夏、健康食品とビーガン(完全菜食主義者)向け製品のラインナップを拡大し、健康食品として「海藻スナック」を販売している。またKelpÿ社からは、コンブの仲間であるケルプを使った「ケルプチップス」が販売されている。
海藻類はさらに、ビタミン補給食品としても注目されている。「LuckyVitamin.com」の自然療法医、ジェレミー・ウルフ博士は、海藻には「食物繊維、オメガ3脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミンA・B・C・Eといった健康促進作用のある成分が豊富で、化粧品やパーソナルケア製品でもその価値が認められている」としている。
また、ウルフ博士は次のようにも述べている。「肌に対する潜在的効果に加え、海藻は一般的な慢性症状に対しても効果を表し、抗酸化作用、抗炎症作用、抗糖尿病、抗腫瘍効果の他、血圧の上昇を抑え、神経保護作用も期待できます」
海藻はシェフなら誰もが厨房で扱いたい食材になろうとしている。10月に発売された書籍『Ocean Greens: Explore the World of Edible Seaweed and Sea Vegetables(海の野菜:食用海藻と海の野菜の世界を探訪)』では、全ての人に海藻食を推奨している。同書に掲載された海藻ベースのペストソースのレシピは最近、レシピサイト「Epicurious.com」でも紹介された。