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Fighting Pseudoscience

Photo by Magdalena Paluchowska / Shutterstock.com

これまでに発表されてきた数多くの研究結果では、適量の赤ワインには心疾患のリスクをいくらか低減させると効果があるとの見解が示されてきた。そのワインについて12月上旬、気になる研究結果が発表された。白ワインには皮膚がん発症の危険性を高める恐れがあるというのだ。

米がん学会の学会誌にブラウン大学の研究者らが発表した論文によれば、毎日グラス一杯の白ワインを飲むことで、最も難治性の皮膚がんの一種、悪性黒色腫(メラノーマ)を発症するリスクが13%高まる可能性がある。そして、驚くことに赤ワインには、そうしたリスクは存在しないという。ビールやその他のアルコールについても調べたものの、メラノーマとの関連が疑われるのは白ワインだけだった。

大規模な調査

調査結果は、18年間に及ぶ大規模な追跡調査によって得られた情報を分析したもの。調査対象者は医療関係者およそ21万人で、うち3分の2が看護師、3分の1が男性の医療関係者だ。また、対象の大半は白人が占めた(つまり、調査結果は白人以外の人種には該当しない可能性もある)。そのほか調査では、交絡因子として家族歴や喫煙の有無なども考慮した。

メラノーマが発生するのは、腹部や背中など日常的には日光に当たっていない部位である確率が「かなり高い」ことが分かった。この結果が示すのは、白ワインの影響は日光とは関連がないということだ。そのほか、飲酒量が多いほど発症の危険性が高まることが確認された。

メラノーマを発症する危険性が13%増すということは、白ワインを飲む人にメラノーマができる可能性が13%あるという意味ではない。この調査では、飲酒の習慣がなかった人(対象者のうち7万1,000人)の罹患率は0.61%。1日当たり10~20gのアルコール(グラス1杯以上のワイン)を摂取していた人(約2万6,000人)の罹患率は0.85%となっている。つまり生の数値データによれば、危険度の差は0.24%ということになる。

また、調査対象者の中で最も白ワインを多く飲んでいた人たちがメラノーマを発症する確率は、その他のグループより50%以上高かった。ただ、この数字が「相対的な」リスクであることを忘れてはならない。

編集 = 木内涼子

 

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