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2016.12.10 09:00

ネットフリックス調査で判明 「ドラマ」と「映画」の親密な関係 

Kaspars Grinvalds / shutterstock.com

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ネットフリックスは世界8,600万人以上の会員の視聴動向を非常に詳しく把握している。会員は190ヶ国以上に広がっているが、どの地域でも人々の好みは似ているようだ。
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ネットフリックスは累計1億2,500万時間以上の視聴者の視聴動向を調査した結果、3,000万人以上のユーザーがTVドラマ作品と映画を交互に見ていることをつきとめた。この調査は今年1月から10月にかけて行なわれた。

それによると、1つのドラマシリーズを見終わった視聴者が別のシリーズの視聴を開始するまでに、約6割のユーザーは1日から3日の間隔を空けている。この間にユーザーらの多くはドキュメンタリーや映画などの単発タイトルを視聴している。

ネットフリックスはこの相関関係を明らかにするために、100タイトルのTVドラマシリーズの視聴者を対象に、どの映画がペアで見られているかを調査した。政治ドラマの「ハウス・オブ・カード」を見終わった視聴者らは戦争映画「ビースト・オブ・ノー・ネーション」を見る場合が多い。この2作は政治と戦争というテーマの違いがあるが、どちらも冷酷なリーダーを描いた点で共通している。
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ドラマ「ブレイキング・バッド」の視聴者はタランティーノの「パルプ・フィクション」をよく観ている。「ギルモア・ガールズ」シリーズのファンは青春恋愛映画の「ダーティ・ダンシング」を好む傾向がある。

コメディとホラーを交互に観る人も

ドキュンタリーの分野でも類似した傾向が見られる。麻薬取引で莫大な富を築いた実在の人物を描いたドラマ「ナルコス」を観たユーザーは、その後、麻薬貿易に関わるドキュンタリーを観ている。

最も興味深いのはコメディの視聴者の動向だ。笑いに満ちた作品を観終えたユーザーらは気分転換のためか、ホラージャンルの作品に移る場合が多い。ホラーを観た後は再びコメディに戻る傾向もある。この傾向を示す組み合わせとしては、ホラードラマの「ストレンジャー・シングス 未知の世界」とディスニーの「ズートピア」。「アメリカン・ホラー・ストーリー」と学園コメディの「ミーン・ガールズ」などが挙げられる。

ネットフリックスのコンテンツ主任、テッド・サランドスは「今はTVドラマ全盛期と言えるが、人々は依然として映画を楽しんでいる。映画はネットフリックスユーザーにとって非常に重要であり、ドラマを楽しむための補完的役割を果たしている」と述べている。

編集=上田裕資

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