グーグルの未来を担う黒人女性 オバマの選挙参謀がIT業界に転身

ヴァリーシャ・バターフィールド・ジョーンズ (photo by Johnny Nunez / gettyimages)


人種間のバリアを取り除きたい

それ以来彼女は、黒人をはじめとするテック業界のマイノリティに手を差し伸べる活動を会社の内外で行なっている。社内では、何千人におよぶグーグル社の従業員から人種や職場環境に関する本音を集めることに成功。一方で、全米の黒人の多い大学に足を運び、STEM分野(科学、技術、工学、数学)の学生の育成支援に携わっている。

他にも、コンピュータ科学を学ぶ女子学生を支援するグーグル社のプロジェクト「Made with Code」を黒人女性の支援NPO「Black Girls Rock!」に導入したり、7歳から17歳までの黒人女子学生にSTEM教育の機会を提供するNPO「Black Girls Code」にマンハッタンにあるグーグル社のオフィススペースを提供するよう働きかけたりと、さまざまな取り組みを進めてきた。

「人々がテック業界と聞いて思い浮かべる人の顔が変わったら、私の仕事が達成されたということ」とジョーンズは話す。

「私の役割は、文化のハッカーのようなもの。(これまでのテック業界の偏った)文化基準やバリアを壊したい。すぐには変わらないことは承知ですが、変革を起こすことが私の目標です」

編集=海田恭子

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