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This is your brain on science.

Photo by Gustavo Caballero/Getty Images

米国の次期大統領、ドナルド・トランプ夫人のメラニアは、ユーチューブに投稿された動画に激怒したと伝えられている。その動画は、夫妻の10歳の息子(トランプの三男)、バロンが自閉症だと指摘する内容だった。メラニアは弁護士を通じて、これを投稿した自閉症の男性を訴える構えを見せている。

動画の再生回数が急増したのは、女優でコメディアンのロージー・オドネルのツイートがきっかけだった。オドネルは、「自閉症のまん延に注目を集めることになる、なんと素晴らしい機会でしょう」とコメント。だが、“まん延”という言葉は事実を表すものではない。自閉症の患者への侮辱にも当たる。オドネルは厳しい批判を受けて、この投稿を削除している。

ただ、トランプ自身も「自閉症の原因はワクチン」との発言で悪評を買ったことがある。この問題をお気に入りの「陰謀説」の一つに加えた上で、自閉症との関連を主張しワクチン接種に反対する活動団体への寄付も行っている。

伝わらなかった真意

問題の動画を投稿したジェームズ・ハンターは、「無礼だ」「不適切だ」とされるバロンの態度を理由としたインターネット上でのいじめをやめさせたかったと説明している。動画の中では、バロンの行動は自閉症が原因の可能性があり、「金持ちの子どもの生意気さ」だけが要因ではないことを分かってほしいと懸命に訴えていた。

これに対し、メラニアはハンターを訴えると息巻いている。弁護士はエンターテインメント情報を扱う米ハリウッド・リポーター誌に対し、「・・・バロンは自閉症ではない。投稿された動画には“StopTheBullying”(いじめをやめろ)というハッシュタグが付けられているが、10歳の少年とその両親に対する嫌がらせのために、少年に関するうそや憶測を述べたこの動画自体がいじめに当たる」と語っている。

法的手段に出ると脅す次期大統領夫人の対応を受け、ハンターは再生回数が300万回を超えたこの動画を削除。代わりに謝罪と訂正の言葉を投稿した。

ハンターは重要な二つの“規則”に違反する行動を取った。その一つは、(経験もないのに何の行動を取ることもなく、)椅子に座ったままで観念的に診断を下す“アームチェア診断”をしてしまったこと。もう一つは、許されないことであるにも関わらず、子どもを巻き込んでしまったことだ。

不明瞭ないじめの構造

ハンターとメラニア、オドネルの3人のうち、誰が最も大きな間違いを犯したのか、判断するのは難しい。だが、この問題に関連して、これまでに正しい行動を取ったのがハンターであることは明らかだ。

メラニアは今後、(大統領夫人として)国のために果たす役割に、ネットいじめを中心とするいじめ問題への取り組みを挙げている。この3人のうち、いじめたのは誰で、いじめられたのは誰なのか──。判断は読者に任せることにしたい。

編集 = 木内涼子

 

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