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ロールス・ロイスのビスポーク工場

“ずば抜けた富裕層(=Super Wealthy)”に向け、究極の高級車ブランドらしい“最高級の体験”を提供。顧客が想像しうる全てを叶えるビスポーク工場、夏限定の“サマー・ストゥディオ”はその一端をなす取り組みだ。

究極の高級車。ロールス・ロイスのことを、そう称しても異論はないだろう。誰もがその名を知り、誰もが高級車だと理解する。そんな特別なプロダクトを作り、顧客に届けるビジネスとは、いったいどんなものだろうか?

南イングランドにある本社工場は、美しい英国庭園に囲まれており、おおよそ“工場”とは思えない。自然と融合した建築を得意とするニコラス・グリムショーによって、英国随一の高級別荘地に、世界にも稀な美しい自動車工場が誕生したのだ。

自然光が入る明るい室内では、熟練の職工の手で一つひとつの工程が丁寧にこなされている。傷の少ない北欧の雄牛の革に限って使用し、レーザーで高品質の部分のみを切り出し、工芸品のようなステッチを施す。選りすぐりの木目が美しいウォルナットやバーズアイメイプルのみを使用し、さらに職人の手で“ブックマッチ”と呼ばれる模様合わせを行う。ほとんどのモデルがビスポーク(特別注文)されるため、1工程にかかる時間が30〜40分と長いのも、ロールス・ロイスのクルマ作りの特徴である。

これほど丁寧な工程を経た高級車を手にするのは、どのような顧客だろうか? イタリア・サルディニア島に、真夏にだけオープンする“サマー・ストゥディオ”を訪ねた。

欧州の富裕層憧れのリゾート地として知られており、なかでも北部に位置するポルトチェルボは、メガヨットの寄港地として知られる。ロールス・ロイスでは、自らの顧客を“Super Wealthy(ずば抜けた富裕層)”だが、“Time Poor(時間がない)”と分析している。それならば、リゾート先でリラックスした気分のときに、ロールス・ロイスの世界観に触れてほしいと考えたのだ。ストゥディオ内では、クルマを見て触れるだけではなく、その顧客にふさわしい様々な体験を提供する。

究極の高級車というプロダクトを提供するだけではなく、体験の提供もまたロールス・ロイスを取り巻く世界感なのだ。

BESPOKE PROGRAM

ロールス・ロイスの最大の魅力が、顧客のオーダーメイドに応じる“ビスポーク・プログラム”だ。「私たちの限界は、お客様のイマジネーションの限界です」と自称するだけあり、ありとあらゆる別注が可能だ。ウッドや革の色や素材の組み合わせを選べるのはもちろん、シガーを好む人ならヒュミドールをグローブボックスに、リアのセンターコンソールにシャンパンクーラーと専用のグラスを仕込むなども可能だ。

最もユニークなのは、「生まれた日の星空を室内にダイヤモンドで表現してほしい」という注文。これにヒントを得た“星空のオプション”は非常に好評で、ダイヤモンドの代わりにLEDで好みの星図を提供する。

本社工場では、フラッグシップの「ファントム」専用ラインに加えて、セダンの「ゴースト」、クーペの「レイス」、ドロップドヘッドクーペの「ドーン」の生産ラインがあり、すべてビスポークに対応する。

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文=川端由美、構成=青山 鼓

 

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