もちろん、この日に最も重要なのは、ファンタジーだ。ショーの目玉である「ファンタジー・ブラ」を着用したジャスミン・トゥークスは、客席からひときわ大きな喝采を浴びた。「ブライト・ナイト」がテーマとなった今年のファンタジー・ブラを手掛けたのは、ジュエリー・デザイナーのエディー・ボルゴ。価格は300万ドル(約3億4,160万円)だ。
45万個のスワロフスキークリスタルを使った衣装を身に着け、ステージで演奏するブルーノ・マーズと踊ったデンマーク出身のジョセフィーヌ・スクリバーもまた、観客を大きく魅了した。両袖に使われたクリスタルの重さは、合わせて約9㎏だという。
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ショーの最後、観客たちが拍手喝采する中、出演したモデルとアーティストたちは全員がそろって、紙吹雪があふれるステージに上がり、客席に向かって手を振った。きっとみんな、ショーの終了を祝って食べるあらゆるジャンクフードを頭に思い描いていたことだろう。
楽屋に戻ったモデルたちのほぼ全員から聞こえてきたのは、「今年のヴィクトリアズ・シークレット・ショーは、これまでで最高だった」という感想だ。筆者もまた、彼女たちと同感だ。