非ハイブリッドであることが難点
次の問題は、ライバルの大半がラインナップにハイブリッドタイプを提供していることだ。アウディA6L e-tronとボルボ S90 T8は来年前半に中国で発売を予定しているが、リンカーンはハイブリッド車について何も発表していない。ハイブリッド車はテックに詳しい若者を中心に、中国で急速に人気が高まっている。
そして最後の問題は、リンカーンブランドのディーラーの少なさだ。現在、競合相手は中国で販売店を数百店構えているのに対し、リンカーン取扱店は50店舗しかない。リンカーンは2017年に販売ネットワークを倍増すると表明している。
しかし、リンカーンの他の車種の売れ行きを見る限り、新型コンチネンタルはドイツ勢が多くを占める市場で、米国車として新鮮さを与え、歓迎を受けるだろう。価格は競争力があり、パワフルなエンジンや高級感のある外観など魅力は満載だ。消費者にとって主要な欠点は、バージョンLとハイブリッドがないことぐらいだ。