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トランプの問題発言への立場は

ジャレッド・クシュナーの存在は、パラドックスにあふれている。彼は選挙戦で、開放性や寛容さを重んじるシリコンバレーの価値観を、厳しい国境管理や保護主義的な貿易政策、宗教に基づいた入国管理を掲げるトランプ陣営に持ち込んだ。また、民主党の大口資金提供者だった父を持ちながらも、共和党の大統領候補の選挙運動を指揮した。

ホロコーストの生存者の孫でありながらも、戦争難民の受け入れ拒否を訴える男の下で働いている。事実に基づき行動する弁護士だが、彼の支持する候補は、地球温暖化をでっちあげと呼び、ワクチンは自閉症の要因だと主張し、オバマ大統領の出生地に疑問を呈していた。また大手メディアの発行人でありながら、偽ニュースによって勢いづく選挙運動に参加。敬虔なユダヤ教徒でありながら、極右運動やクー・クラックス・クラン(KKK)の支持を得る次期大統領の顧問を務めている。

クシュナーはこうした矛盾に対する答えとして、自分にはドナルド・トランプに対する揺るぎない信頼があると語る。そしてその信頼は、十数年にわたる関係で蓄積してきた「データ」によって裏付けられているのだという。

「自分が良く知っている人について、誰かが『あいつはひどい人間だ』と言ったとしても、自分の考えを変えたりはしない。自分には経験やそれに基づいたデータがあり、そうした人々よりもはるかに多くの知識がある」

トランプの世界観については「米国の大統領を選ぶ選挙で、米国を第一に優先し、グローバル主義者ではなく国家主義者になるという立場を示すことが、それほど問題だとは思わない」と語る。

では、イスラム教徒やメキシコ人、女性、戦争捕虜といった人々を中傷・強迫してきたトランプの問題発言についてはどうか。「批判の多くが、事実とは異なっていたり、誇張されたりしている。僕は彼の人柄を知っている。そうでなかったら、支援はしない。国民が彼にチャンスを与えてくれれば、彼が憎悪に満ちた言動を容認しないということが分かるだろう」

翻訳・編集=遠藤宗生

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