例えば、「父ではなく母」として、無償の愛で見守り、話を聞き、待つといった姿勢で接すること。アドバイスするよりも労い、サポートをする姿勢は、女性的な忍耐と気配りを必要とする。
また、女性と二人きりで話す時は“共通の友人が同席している”という気持ちでいると、女性との距離が自然になり、言葉遣いも丁寧になる。
老若男女から長く愛されている、萩本欽一さんや綾小路きみまろさんは、語り口の語尾に、「…なのね」と女性っぽいソフトなしゃべり方をまぜており、物腰が柔らかい人情家として多くの女性からも支持されている。
一方、女性が男性から好かれるには「男性が友情のような気持ちで惹かれる女性」を目指すことだ。
そのためには、自分の考えや意見を持っていることが重要だ。長期的な関係で考えると、意見を交わし相談し合える相手でなければ、男性は魅力を感じなくなってしまうからだ。
私は俳優やモデル、タレントを育成する仕事をしているが、彼らの仕事においては、演技力や容姿はもちろん、日常の態度や姿勢、言葉の使い方が人気を左右していくのを目の当たりにしてきた。
成功を手にしていく人は、日頃の何気ないコミュニケーションの取り方が、どこか人と違う繊細さがあって、相手と深く繋がり影響力を与えているのだ。