グーグルPixelが販売好調 年内300万台、来年は倍増との予測も

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グーグルが初の完全自社製スマホとして市場に投入したPixel やPixel XL 端末が堅調な滑り出しを見せていることが分かった。

2016年最終四半期の販売台数はアナリストらの期待に沿う成果を挙げつつある。Pixelシリーズの好調ぶりは2017年に入っても続き、今後はiPhoneやGalaxyと並ぶブランドとしてPixelの購入を検討する消費者も増えそうだ。

発売時点でPixelシリーズは合計300~400万台の販売が見込まれていたが、モルガン・スタンレーのデータによると、その予測は正しかったようだ。直近のデータでグーグルは年末までに300万台の販売台数を達成することが明かされた。

今年も残り4週間となったが、Galaxy Note 7の発火問題やiPhone 7 Plusの品薄状態を受けて、米国の消費者らはPixelシリーズを新たな買い替え候補として検討している。モルガン・スタンレーは2017年にPixelシリーズはさらに販売台数をのばし、500~600万台に達すると見込んでいる。

好調な売上はかつてNexusがライバル企業の標的となり、価格を引き下げるしかなかったグーグルに大きな自信を与えている。Pixelの利益マージンは22~24%と見込まれる。これはiPhone 7の41%の利益率と比べると低いが、Pixelユーザーの増加は他のアンドロイド端末と同様に、彼らの広告ビジネスにも利益をもたらすことになる。

グーグルがアップルやサムスンほどの市場シェアを獲得することは難しいとしても、初代Pixelの成功は重要だ。Pixelが高い評価を獲得し、一定の成果を収めたことは他のアンドロイドメーカーからも歓迎されるはずだ。グーグルが歩む道はまだ先が長いが、第一歩で明確な成果を残し、正しい道に進んでいることが証明された。

編集=上田裕資

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