“経験”に対する需要が煽られる中、マーケティング担当者たちは、Z世代の心をつかむために従来とは異なる視点で対策を考えている。Z世代は、自分自身というブランドと一貫性のある小売業者を選ぶ。そして彼らは、自分たちの生活を熱心にソーシャルメディアに記録する。その結果が、消費者支出におけるいわゆる「インスタグラム効果」なのだ。
3. 影響力のある人物を信用する
2008年の景気後退の中で育ったZ世代は、ミレニアル世代よりも現実的だ。両親や年上の親族が金銭的に苦労したのを見てきたため、自分の買い物への意識がより強い。その結果、大企業や従来のマーケティングキャンペーンを信用しない傾向にある。
かわりに、ソーシャルメディアで影響力を持つ人など個人を信用するのだ。2016年のクリスマスシーズン、各ブランドはこうした影響力を持つ個人との提携によって、なんとかZ世代とのつながりを持とうとするだろう。
今シーズン、Z世代の心をつかむには、各小売業者はマーケティング戦術を練り、店舗内での体験づくりを行わなければならない。この傾向は、今後も続くだろう。
Z世代が各ブランドに対する期待値を引き下げる可能性は薄そうだからだ。年齢を重ねて成熟するにつれ、彼らは今よりも聡明になるだろう。だが要求が厳しいという性質は変わりそうにない。