同ランキングは、キャリアキャスト毎年恒例の職業関連報告書(米労働統計局の測定基準で評価を行い、環境、収入、展望とストレスについて検証を行って選んだベスト200社リスト)の中から、最も給与のいい職業を集めたものだ。
上位に入った職種の1つは、米軍の大将。何年にも及ぶつらい努力や経験、士官訓練、それに軍の外での包括的な教育も必要とされる仕事だ。また、成果を出すことが求められ、上官から認められる必要があり、トップレベルへの昇進のチャンスは極めて少ないとキャリアキャストは指摘する。
その難関をクリアした結果が、平均で20万5,114ドル(約2,308万円)の年収だ。自らの決断によって多くの若者を危険な目に遭わせる可能性がある責任の重い立場であり、十分な報酬を得るにふさわしいだろう。
2016年度のランキングの傾向として、“快適な椅子”で長く時間を過ごす職種が多いことが挙げられる。
しかし、ただ静かに座って話に耳を傾けていれば務まる仕事ではない。2位の精神分析医は、学士号を取得し、医科大学(または医学部)を修了し、研修期間を終えてようやく、正式な有資格者になれるのだ。高い報酬を受けるに値する努力だ。キャリアキャストの報告書によれば、2016年の平均年収は20万7,153ドル(約2,330万円)だが、2024年までにさらに14%の成長が見込まれている。
ランキング1位は外科医。外科医になるためには、学士号の取得、医学の学位取得、医療施設での研修など何年もの努力が必要だ。さらにミスはほとんど許されない。
それだけの苦しい思いをした結果として得られる平均年収は、35万7,192ドル(約4,018万円)。だが同時に、他人の健康が自分にかかっているというストレスも大きい。医学生は概して、卒業時に約17万ドル(約1,910万円)の債務を抱えているため、高い給与は彼らにとってありがたいものだろうとキャリアキャストは説明している。
2016年版の最も給与の高い職種トップ10は以下のとおり(かっこ内は平均年収)
1. 外科医(35万7,192ドル=約4,018万円)
2. 精神分析医(20万7,153ドル=約2,330万円)
3. 米軍の大将(20万5,114ドル=約2,308万円)
4. 広報担当重役(20万1,250ドル=約2,264万円)
5. 総合内科医(19万9,155ドル=約2,240万円)
6. 企業幹部(17万3,256ドル=約1,949万円)
7. 歯科医(15万5,267ドル=約1,746万円)
8. 歯科矯正医(13万1,214ドル=約1,476万円)
9. 石油技術者(12万9,990ドル=約1,462万円)
10. データ科学者(12万8,240ドル=約1,442万円)