しかし、仕事に対する満足度の平均値についても、最も高かったのはアジア系の女性たちだった(5を最高値とするスコアで、満足度は平均3.4)。次いで満足度が高いのはヒスパニック系で、アフリカ系と白人は最も低かった。
白人女性が必ずしも職場で肯定的な感情を得ていないことや、一般に考えられているような恩恵を受けていないという点は、興味深いところだ。私たちが日常的に経験することは、人種と性別によって説明がつくことが多いかもしれない。一方で職場での経験については、データはいつでも答えを示してくれるわけではなく、疑問点を浮かび上がらせることもあるようだ。
フェアリーゴッドボスの最高経営責任者(CEO)でもある筆者がよく耳にするのは、黒人女性は「働く女性たち」のネットワークではなく、同じ「黒人女性たち」で組織されるグループへの参加を希望する傾向があるということだ。つまり、米国社会では依然として、女性たちにとって深刻なのは性差別よりも、人種差別だということだろうか。