テクノロジーの進化の一方で重要度を増す「人間味」とは

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こうした“人間味”も依然、広く求められているのだ。例えばどこかにフリーダイヤルで問い合わせの電話をかける場合、誰だって自動応答システムよりも生身の人間と話す方を選んだことがあるはずだ。今後も、コンピューターにはできないことも確かにある。あるいは少なくとも、コンピューターが人間に代わるには長い移行期間を必要とするのだ。

また、私たちの社会が過去にも同様の“移行”に耐えてきたことも、忘れてはならない。

確かにコンピューターやプリンターは、タイピストや秘書のような仕事を“用済み”にしてきた。だがそれらの仕事を奪ったのと同じテクノロジーが、IT分野などで何百万という雇用を創出してきたのも事実だ。人間に取って代わったコンピューターや機械には、常にそれを作動させ、管理し、また開発する人間が必要だ。

テクノロジーに追い越されないようにするためのカギは、順応性を持ち、自分の職業分野における進化について常に情報を入手し、いかにそれを有利に使うかということだ。ディアマンディスも、職業倫理や心の健康、成長への意欲など、ソフトスキルは特に高く評価されるようになると言っている。

ロボットが活躍する時代は確かに来る。だが、それだからといって絶望する必要はないのだ。

編集=森 美歩

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