10年を経ても第一線で活躍、「殿堂入り」した世界のIT投資家たち

リスト創設時から毎年ランク入りをしているジョン・ドーア(Photo by Steve Jennings/Getty Images for TechCrunch)


以下の3人は、今年のミダス・リストで新たに殿堂入りを果たした面々だ。

ダニー・ライマー(10年)

数々のEコマース企業への投資を成功させてきたライマーは、昨年のランキングでは33位につけたが、今年はViagogo(ビアゴーゴー)やFarfetch(ファーフェッチ)といったサイトの成功により24位に上昇。初期のEtsyにも投資していた他、現在はNasty Gal(ナスティー・ギャル)や1stdibs(ファーストディブス)、Good Eggs(グッド・エッグス)の役員を務めている。

デービッド・チャオ(10年)

チャオが共同創設し、現在もジェネラルパートナーを務めるDCMベンチャーズは、米国や中国、日本で幅広い投資を行ってきた。出資したオンライン金融仲介サービス提供企業SoFi(ソーファイ)は、2017年の新規上場で時価総額を現在の40億ドルから80億~100億ドルまで増やすことを目指している。

チャオは中国のオンライン決済企業「快銭(99bill)」に早くから投資しており、同社は2015年に大連万達集団によって3億8,000万ドルで買収された。

スコット・サンデル(10年)

マイクロソフトのプロダクトマネジャーを務めた後、現在まで20年にわたりベンチャーキャピタルのニュー・エンタープライズ・アソシエイツ(NEA)に勤めてきたが、現在もその腕は衰えていない。

2012年に新規上場したソフトウエア開発企業Workday(ワークデイ)への投資で大きな成功を収めた他、2010年にディズニーが5億6,300万ドルで買収したPlaydom(プレイダム)の筆頭株主だった。サンデルはまた、2011年に上場したFusion-io(フュージョン・アイオー)の筆頭株主でもあった。

この他、今年はランキング入りを逃したものの、既に10年以上にわたりミダス・リストに登場し殿堂入りを果たしている面々として、ベッセマー・ベンチャー・パートナーズのデビッド・コーワン(12年)、テクノロジー・クロスオーバー・ベンチャーズのジェイ・ホグ(12年)、ライトスピードのクリス・シェピ(11年)、ウィングのピーター・ワグナー(10年)、コースラ・ベンチャーズのビノッド・コースラ(10年)、ジェネラル・アトランティック・パートナーズのウィリアム・フォード(10年)がいる。

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翻訳・編集=遠藤宗生

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