感情までメイクで演出する女子たち 「耳チーク」ブームを探る

YuriF


現時点で、チークは唯一「感情を表現できる」化粧法です。冒頭でご紹介した「耳チーク」のトレンドからもお分かりの通り、広く、濃いめに頬や耳に紅をさすことで「恥ずかしさ」「照れ」を表現する女性が増えています。

耳チーク、日本語にすれば「耳」に「頬紅」。考えてみれば妙な言葉です。耳に紅をさすというこのトレンドが一般化した際には、「耳チーク」という呼称は一過性のものとなり、口紅、頬紅に続く「耳紅」も定番となるかもしれません。

化粧は元来「より素敵に見せる」ためのものですが、感情まで演出することができるとは。

化粧に対する女性のポジティブで貪欲な探求心が、化粧という行為の域をどんどん広げています。雑誌のみならずWEBでの美容情報がトレンドに直結するようになってから、化粧での冒険の具合とそれが広まる速さは年々増しているように感じます。

が、恥ずかしさ、喜び、怒り、悲しみ、恐れ、驚きなど、人間の感情はさまざま。女性たちは、次はどの感情をどのパーツの化粧で創り出すのでしょうか。化粧には、ビジネスチャンスがまだまだ隠れていると感じます。

文=山田 茜

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