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2016.11.27

北米での再起狙う独VWの5つの問題、スバルに倣うべき点も

今月16日に行われたロサンゼルスのモーターショーにて(Photo by betto rodrigues / Shutterstock.com)


4. VWの問題点の一つは、小型のモデルに集中しすぎていることだ。ショールームやディーラーの店頭には、「CC」や「ビートル」などのモデルがあふれている。さらに、「アトラス」を発売すればVWは、合わせて10モデルを展開することになる。

成長を実現した例として、スバルを参考にしてみるといい。製品ラインを絞ってリソースを集中させ、一貫した宣伝活動に行うことで、スバルは過去8年間に「インプレッサ」と「フォレスター」、「アウトバック」でVWのおよそ2倍に当たる販売台数を達成した。さらに、インプレッサをベースにした「クロストレック」と「WRX」は、販売予想を上回る売り上げを記録している。

5. VWの広告活動は、的が絞れていない。だが、それは担当の広告代理店の落ち度ではない。北米では経営陣が入れ替わり、ディーゼル車の排ガス不正問題で販売台数が減少した。これらは大きな障害となった。

関係者らは全員が一呼吸おいて、ブランドとしてのVWにまだ愛着を持っている人たちの心に火を付けるような、全く新しい広告戦略やクリエイティブのアイデアを打ち出す必要がある。

ディーゼル車の排ガス不正問題はVWに150億ドル(約1兆7,000億円)以上の支払いと3万人以上の人員削減という結果を招いた。さらに、米調査会社オートデータによれば、2016年1~10月の販売台数は前年同期比13.1%減の25万6,047台となった。

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編集 = 木内涼子

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