NVIDIAが発表した第3四半期の売上高は、前年同期比54%増の20億ドル(約2,276億円)。全ての事業セグメントで売上を伸ばし、創業者兼CEOのジェンスン・ファンは、「飛躍を遂げた四半期となった。全ての製品ラインが好調で、記録的な売上高と利益を計上できた。新製品のPascal GPUはゲーム、VR、自動運転カー、データセンターのAI分野で大きな成功を収めた」と述べた。
NVIDIAのGPUは、任天堂の新ゲーム機「ニンテンドースイッチ」にも採用され、マイクロソフトのSurface Studioにも搭載された。アマゾンウェブサービス、マイクロソフト、IBMでも採用され、アリババはデータセンターでサーバーの人工知能の処理を高めるPascal GPUを採用した。テスラモーターズは、運転の完全自動化を進めるため、全車にNVIDIAの人工知能エンジンDrive PX 2を使うと発表した。
現在、NVIDIAほど多くの重要マーケットで確固たるポジションを取っているテック企業は少ない。ビデオゲーム向けのハイエンドチップセットから、データセンター向けのディープラーニングサーバー、自動運転車向けの弁当箱サイズのスーパーコンピュータまで、現在のNVIDIAは、最先端領域の成長ギアの役割を果たしている。
ジェンスン・ファンは「我々はディープラーニングで先行するために、多くの時間とコストを注いできた。当社のGPUディープラーニングプラットフォームはあらゆるAIのフレームワークで機能する。GPUのディープラーニングはコンピュータの次世代をリードするイノベーションを起こした」と述べている。