燃え尽きた状態になる前に、自分で何らかの行動を起こすべきタイミングを把握できるように、前兆を見極める必要がある。その前兆とは、次のようなものだ。
・ 仕事や人間関係に難しさを感じる
・ 健康上の問題が起きる
・ 認知能力に問題が出る
・ 家でも仕事のことを考える
・ 疲れ切る
・ 否定的になる
・ 満足できない
・ やる気がなくなる
・ パフォーマンスが低下する
・ 自分の面倒をみられない
燃え尽き状態と闘う
燃え尽きてしまったことを示す次のような症状の多くが現れていると自覚しても、心配することはない。この状態に対応するためには、自分で自分の面倒をみてあげればいいだけだ。そのために行うべきことは、次の7つだ。
1. 接続を断つ
このリストに挙げる燃え尽き対策の中では、接続を断つことが最も重要だ。仕事から「電子的に」自分を切り離すことができなければ、決して本当に仕事を休んでいることにならないからだ。
夜の間、または週末の間、ずっと仕事のメールや電話への対応をせずにいることが非現実的だというのなら、一定の時間だけに限定して、それらを行うようにしてはどうか。短時間に限れば、仕事に全く対応をしないわけではなく、一方でストレスを軽減することもできる。
2. 体のサインに注意する
脱水症状で頭痛がする、食べたものが原因で胃痛が起きる、寝ているときの姿勢のせいで首が痛い、などすぐに理解できることもある。だが、必ずしも全てが簡単に分かるわけではない。体のあちこちの痛みはストレスの蓄積や不安障害が原因の場合が多い。
燃え尽き状態の兆候は、体に現れる。まだ芽のうちに摘み取ってしまうことができるように、体の状態に注意を払えるようにしよう。
3. 計画的に休む
仕事の計画を立てるのと同じように、休む計画を立てることも大切だ。例えば、リラックスするために「30分読書をする」と決めておくのも非常に効果的だ。