ザッカーバーグがハッキング被害 今年3度目、プロフィールが改ざん

Photo by Albert Llop/Anadolu Agency/Getty Images

マーク・ザッカーバーグが今年3回目のハッキング被害に遭った。ハッカー集団のOurMineが犯行声明を出している。

今回の標的になったのはザッカーバーグのピンタレストのアカウントだ。OurMineは今年6月にもザッカーバーグのアカウントを攻撃し、ツイッターとピンタレストのアカウントへの侵入に成功していた。

6月にハッカーの侵入を許した原因は、パスワードの使い回しだったと見られている。つまり、フェイスブックのCEOですら“パスワード疲れ”に陥るということだ。OurMineは2012年に流出した1億1,700万人分のLinkedInのパスワード情報を利用し、ザッカーバーグのアカウントに侵入したと報道されている。

ZDNetのZack Whittakerのリポートによると、今回の場合は事情が異なるようだ。OurMineはピンタレストのセキュリティの脆弱性を発見し、ザッカーバーグのアカウントを乗っ取ったとされている。これにより、彼らはザッカーバーグのプロフィールを書き換えている。

ザッカーバーグのプロフィールは一時的に「心配しなくて大丈夫。我々は君のセキュリティをチェックしているだけだよ」と記述され、OurMineのサイトへのリンクが貼られていた。その後、間もなく元の状態に復旧された。

OurMineはザッカーバーグのツイッターのパスワードも突きとめたとしているが、ログインは出来なかったようだ。ザッカーバーグは今年の夏にハッキング被害に遭って以降、二段階認証の仕組みを取り入れていたらしい。


ハッカー集団「OurMine 」の狙いは?

OurMineが過去に侵入に成功したのはザッカーバーグのアカウントだけではない。グーグルのサンダー・ピチャイやヤフーのマリッサ・メイヤー、ウーバーのトラビス・カラニックらも彼らの被害に遭った。OurMineは今年、メディア企業のVarietyやBuzzfeedのサイトへの侵入にも成功している。

彼らの狙いは一体何なのか? それは自らのパワーを誇示し、ビジネスにつなげることだ。OurMineは過去にハッキングの被害者らにセキュリティサービスの提供を持ちかけている。

編集=上田裕資

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