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そんな中、沈黙を貫いて注目を集めたスターもいた。今年世界で最も稼ぐセレブリティとなったテイラー・スウィフトだ。昨年の「1989」ワールドツアーでは仲間の若い女性アーティストらを集結させ、フェミニズムを前面に押し出した彼女だが、選挙期間に特定の候補者への支持を表明することはなかった。この沈黙は人々の目に留まり、投票日当日にグーグルで行われたセレブ関連検索のランキングでは「テイラー・スウィフトは誰に投票?」がトップとなったという。

トランプは選挙戦で、複数の女性に性的暴行をはたらいた疑いや、女性へのわいせつ行為を自慢する発言を捉えた映像が浮上した他、人工妊娠中絶の規制を違憲とした最高裁判決を覆すと宣言。だがそれでもスウィフトは、ツイッターの8,200万人のフォロワーに投票を呼び掛ける投稿こそはしたものの、どの候補に対する支持も公言しなかった(一部ユーザーは、投稿につけられた写真でスウィフトが着ていたセーターに着目し、これと似た服を過去に着ていたクリントンへのオマージュではないかと指摘しているが)。

スウィフトは元々、共和党支持者のファンが多いカントリージャンルでデビューしており、クリントン支持を表明すればそうしたファンの反感を買う恐れもあった。フォーブスは選挙前、代理人への電子メール取材で、スウィフトの投票候補について質問したものの、結局返事は得られなかった。

一方で、セレブたちの支持表明は「ミレニアル世代」と呼ばれる若年層の投票行動に影響を与えた可能性がある。米バージニア大政治センターのラリー・サバト所長がFOX411に語ったところによると、現在のハリウッドやエンタメ業界でクリントンやトランプの得票に大きく貢献できる人物はいないが、「ミレニアル世代は投票率が低いため、一部のセレブはこの層に投票を促すことができるかもしれない」という。

今年の選挙では、18~29歳の55%がクリントンに投票した一方、トランプに投票した割合はわずか37%だった。2012年の選挙では60%がオバマに投票しており、同年齢層の民主党支持者の割合は今年、若干減少した。ミレニアル世代の票のみを数えたとしたら、クリントンの選挙人獲得数は473人、トランプは32人と、クリントンの圧勝となっていただろう。

だがふたを開けてみれば、最も偉大なセレブパワーを手にしていたのは、クリントンではなくトランプ陣営だった。そのセレブとは、ほかならぬドナルド・トランプその人だったのだ。

翻訳・編集=遠藤宗生

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