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2016.11.14

ポケGOファンは福島を目指せ 米国人記者が世界に呼びかけ

leungchopan / Shutterstock.com

10月に世界各地でハロウィン・イベントを開催したポケモンGOが、新たな催しを開催する。運営元のナイアンティックは先日、2011年に津波の大被害を受けた日本の福島県、岩手県、宮城県の海沿いのエリアでのイベント開催を発表した。

今回のイベントの目的は被害から復興しつつあるエリアに観光客を呼び込むことにあり、期間中はレアポケモンのラプラスが捕まえやすくなる。ラプラスと言えば、数あるモンスターの中で最も人気があり、パワフルでレア度も高く、10キロも歩いてようやく孵化するようなアイテムだ。この催しは、世界中のポケモンGOファンたちの羨望の的と言ってもいいだろう。

イベントの開催期間は11月23日まで。日本への旅行プランを立てるには少し急だが、近くのエリアに住む読者たちは急いでほしい。日本でのポケモンGO人気は非常に高く、ラプラスの人気を考えるとこのイベントが成功する確率は非常に高い。

ナイアンティックが特定のモンスターを特定の場所で出現させたことは過去になく、今回のイベントは非常に興味深い。これまで北米やEU圏内、アジアやオセアニア地域ごとの限定ポケモンは存在したが、今回のようなイベントは全く初めての試みと言える。

筆者の予測では今後は今回のようなチャリティ的なイベントだけでなく、広告プロモーション目的でフリーザーやミュウ、ミュウツーのような幻のポケモンが登場するイベントが開催されるのではないかと考えている。

ポケモンGOの配信前の公式PVでは、ニューヨークのタイムズスクエアでミュウツーを捕まえる映像が流れたが、現在まで実現には至っていない。今後、ナイアンティックが幻のポケモンを用い、特定の場所で大規模なミートアップイベントを開催することも期待できそうだ。

特定地域に幻のポケモンが出現し、人々が群れをなして押し寄せるのは、かなりバカバカしい事態にも思えるが、非常に楽しみなことでもある。今後2週間の間にラプラスを捕まえてみたい人は日本に向かい、復興地域をぜひ訪れてみて欲しい。

編集=上田裕資

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