インスタグラムがストーリー機能を強化、「ブーメラン」統合で広告活用促進

インスタグラムの新機能ブーメラン(Instagram)

インスタグラムがスナップチャットに対抗し8月に導入した「ストーリー」は、既に1億人のデイリーアクティブユーザー(DAU)を生み出した。フェイスブック傘下のインスタグラムは、新機能の「ブーメラン(Boomerang)」をそこに追加した。

ブーメランは再生・逆再生が可能なミニビデオで、これまで別アプリで提供されていた機能だが、今後はインスタグラムのアプリ内から撮影しストーリーに追加可能になる。メンション機能も導入され、アカウント名の前に“@”マークを付けてテキスト欄に入力する。

この機能を用いれば友人と一緒にいるときや、気になる誰かを思い出した際に、ストーリーで相手のインスタグラムプロフィールをメンションし、瞬間を共有することが可能になる。

また、現状は認証マーク付きのアカウント限定の機能だが、外部リンクの「もっと見る」も利用可能になった。これにより、料理のレシピやニュース記事、コマースサイトのリンク等が挿入可能になる。

インスタグラムでプロダクトマネージャーを務めるネイサン・シャープは電話インタビューで「新機能の導入により、さらにリッチなユーザー体験が可能になりました。日常の何気ない瞬間が驚きと発見に満ちたものになります」と述べた。

売上は「年内2,000億円突破」予測も

メンションされたユーザー名はストーリー内でアンダーライン付きで表示され、メンションを受けた場合にはアプリから通知が届く。フォローしていないユーザーでもメンションは可能だ。ブーメラン動画はスマートフォンのフロントカメラ、リアカメラ双方での撮影が可能だ。

「ストーリー機能は日常の出来事を投稿するためにありますが、ブーメラン機能により、ありふれた日常がより楽しいものになります」とシャープは述べた。

ブーメランは有名人やインスタグラムのインフルエンサーらにとって、非常に強力なツールになり、ブランド告知にも利用が見込まれる。もちろん、一般ユーザーたちからも大きな支持を集めるはずだ。
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編集=上田裕資

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