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企業家、テクノロジー、ビジネスをカバーするジャーナリスト。

Photo by Zach Gibson/Getty Images

近年で最も現実離れしたものとなった米大統領選が、ついに終わりを迎えた。ともに好感度の低い主要候補2人のうち、リアリティー番組への出演で人気を得たマンハッタンの不動産王ドナルド・トランプが勝利したことを受け、求職中の人々の一部は極端な手段に打って出た。

開票が進んでいた8日夜、民主党候補のヒラリー・クリントンが、フロリダ、ウィスコンシン、ペンシルベニア、ノースカロライナといった重要州で劣勢と伝えられると、求人サイト大手「Indeed.com」では、米国からのカナダ国内求人の検索件数が急上昇した。その背後にいたのは、来る選挙結果に備え、住み慣れた土地を離れて北方の雪国カナダへと渡ることを決意した人々だったようだ。

Indeedの首席エコノミスト、ジェド・コルコは電子メールで送付したリリース文でこう説明している。「米国人の多くが選挙結果に衝撃を受け、脱出方法を想像し始めた。トランプ勝利が伝えられてから数時間で、カナダの求人を検索する米国人の数は通常の10倍になった。もちろん、ショックが去った後、こうした人々の何人が実際に行動を起こすかは未知数だが、検索件数の急増は、いかに多くの米国人がトランプの当選に驚き、外国で働くという選択肢を模索しているかを示している」

Indeedのデータによると、求人検索の上昇が始まったのは米東部時間の午後8時~9時で、翌日午前0時~1時をピークに減少に転じた。米国からのカナダ求人検索数は通常1時間に5万件程度だが、この夜は一時全体の約5%にまで達した。

こうした現象は、選挙直前にも起きていた。フォーブスは今週初めの記事で、米国のネット求人大手モンスター・ワールドワイドがまとめたデータとして、今年に入ってカナダ国内での就業先を探した米国人の数が、すでに昨年1年間と比べて58%増加したと報じている。「カナダ」という検索ワードが入力された件数は、昨年は通年で約2万件だったが、今年は11月上旬までにすでに約3万件に達しているという。

米経済ニュース専門局CNBCによると、プロジェクトマネジャー、ソフトウエア開発者、ビジネスアナリストなどのカナダ求人が米国人に人気だという。

選挙が引き起こしたカナダ人気は、求人業界にとどまらない。9日未明には、同国の移民情報サイトが突如ダウン。当局はその要因を「トラフィック量の急増」と説明している。これは単なる偶然か? その可能性は低いだろう。

翻訳・編集=遠藤宗生

 

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