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イタリアの銀行制度は、どう見ても破綻寸前だ。しかし、ドイツはイタリアの銀行への支援に反対だ。ドイツ国内の銀行が抱える問題も大きくなる中、状況は日に日に、一層注意深い対応を必要とするものになりつつある。市場も、ドイツの大手2行、ドイツ銀行とコメルツバンクに対する懸念を深めている。

どちらの銀行も破綻をさせるわけにはいかない。だが、アンゲラ・メルケル独首相は大惨事を避けるために行わざるを得ない両行への支援に乗り出すことによって、政治的に大きな代償を払うことになるだろう。

ドイツ銀行を支援すれば、それはイタリア、ポルトガル、その他の加盟国への支援も避けられないということを意味する。メルケル首相にはその後、銀行は救済しないという自らの原則を貫くわがままが許されないことになる。

問題を抱える欧州の銀行に口座を持っていたとしたら、筆者は各国政府に銀行救済のためとして預金を使われてしまわないうちに、今すぐに全額を引き出すだろう。過去に一度起きたことだ。再び起きる可能性はある。

編集 = 木内涼子

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