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2016.11.06

米音楽業界、最強のジャンル「カントリー」 専門ラジオ局は40%増 

キャリー・アンダーウッド (Photo by Gustavo Caballero/Getty Images)

アメリカではラジオの王者と言えばカントリーミュージックだ。リスナーベースにおけるカントリー専門局のシェアは15.2%で、10.6%の「ニュース・トーク」や8%の「全米トップ40」、7.6%の「アダルトコンテンポラリー」を引き離している。

カントリー専門局の数は2008年に2,874件だったが、2015年には40%増の4,002件となった。ニールセンの最新の調査によると、カントリーのファンはラジオをよく聴くだけでなく消費にも意欲的だ。

カントリーファンの世帯年収の中央値は6万5,000ドル(約670万円)と、全米平均を26%上回っている。また、カントリーとスポーツは強く結びついており、カントリーファンの71%がスポーツに関心があると答えた。

アメフトでも今シーズンはカントリーが大きな存在感を放つ。CBSで放映されるカレッジ・アメフトのテーマソングは、カントリー歌手のガース・ブルックスの「Pure Adrenaline」だ。ブラッド・ペイズリーもカレッジ・フットボールのシーズンに合わせ、キャンパスでの無料ライブを2年連続で行った。

NFLの試合のテーマソングを歌うキャリー・アンダーウッドの年収は2600万ドル(約27億円)。フォーブスの2016年版「最も稼ぐカントリースター」で8位に入っている。彼女は2005年にオーディション番組「アメリカン・アイドル」で優勝し、デビューを果たした。

アンダーウッドは現在、スポーツ用品店「Dick’s Sporting Goods」でオリジナルウェアを展開しているほか、コスメブランドAlmayとのスポンサー契約も長年続いている。

編集=上田裕資

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