Close

PICK UP

世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

イラストレーション=尾黒ケンジ

ダジャレで新しいアイデアを発想する「ダジャレノベーション」、アイデアを生む魔法の言葉「マジックワードなど、本連載では言葉の掛け合わせが大胆なアイデアの起爆剤になることを紹介してきた。今回はその掛け合わせのちょっとしたテクニックで、市場を勝ち取れる考え方を提案する。

「鬼嫁コンサルタント」という職業を、聞いたことがあるでしょうか?

いま、面白い肩書を自ら名乗る人が多く脚光を浴びています。「映画ソムリエ」という職業を自ら創り、従来の映画批評家とは異なる存在としてSNSで発信を続ける方。「ワークライフスタイリスト」と名乗って日本中で講演に引っ張りだこになった方。一瞬メジャーな職業にも聞こえてくるけれど、斬新で気になる存在です。

もうひとつご紹介したい事例があります。

SNSの中でも特に、ビジュアルコミュニケーションを活発化させたInstagram。そのInstagramで、毎週恒例行事のように同じタイミングで同じハッシュタグを投稿する人が集中する、不思議な盛り上がりがあります。

「#weddingtbt」というハッシュタグです。Tbtとは「Throw Back Thursday」の略で、「木曜日に思い出を振り返ろう!」という意味の言葉。毎週木曜日「#weddingtbt」では自分の結婚式の様子や前撮りの写真などweddingにまつわる写真が投稿されています。

「#wedding」のハッシュタグだけでは該当するものが多すぎて埋もれてしまうけれど、tbtという初めて耳にする言葉が掛け合わさることで、知っている人だけが楽しめる、遊べるワードになれたと考えられます。

この2つの事例に共通するのは、「知っている言葉×知らない言葉」として唯一の存在になることに成功している点です。流行る言葉には、この法則があてはまるものが数多くあります。

聞いたことがある気がするけど、初めて聞く言葉。誰もが知っている言葉に括られながらも、掛け合わせる言葉の意外性によって「知る人ぞ知る」言葉が、今ファンを多く抱え、愛されているのです。

先ほどの「ハッシュタグ」という言葉をご存じの方は多いと思いますが、「タグ」というのは、肩書やジャンル、カテゴリーと同義の言葉です。

音楽の世界では今、熱狂を生んでいるタグのひとつに「ゴルジェ」というタグがあります。

インドやネパールの山岳地帯のクラブシーンで生まれた音楽という触れ込みで、秘境の音楽が発見されたかのように売り出したところ大盛況を博しました。しかし、なんとこの「ゴルジェ」、日本人数名がストーリーから何から秘かに創り上げたタグだったのです。

文=山田 茜

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい