働く人が「世界を悪くしているかも」と感じている業種10

photo by nicolas hansen / gettyimages

人は、自分の仕事が世界をより良いものにすると感じたいものだ。もちろん、誰もが“大いに社会貢献をしている”と主張することはできないが、少なくとも、自分が社会に及ぼしている影響がネガティブなものではないと信じたい。

だが、一部の業界では、自分たちの仕事が社会に悪影響を与えていると考える人々がいるのだ。

報酬情報サイトのペイスケール(Payscale.com)は10月末、働いている人を対象に、「自分の仕事や業界が世界をより良いものにしているか」を尋ねた調査の結果を発表した。

調査は2014年10月3日から2年間にわたり、米国の労働者46万7,883人を対象に実施された。前述の質問に対して、回答者の38%は「世界をより良くしている」、28%は「少し良くしている」、16%は「とても良くしている」と回答。17%が「していない」と回答した。

回答の最後の選択肢にあった「自分の仕事は社会に悪影響を与えているかもしれない」を選んだ人は、回答者全体のわずか1%。その回答者らが働いている業界はさまざまだった。

その1%の回答者にさらに注目すると、彼らが仕事に対して不満を抱いていることが分かる。例えば彼らのうち80%は、今後6か月以内に今の会社を辞めて別の仕事を探す予定だと回答。また仕事内容に満足しているかという質問に対して、「満足している」と回答した人はわずか29%だった。

給与の面では、自分の仕事や業界が世界をより悪い場所にする可能性があると感じている人の平均年収は、4万600ドル(約420万円)と最も低かった。

「社会に悪影響を与えている」という回答が多かった業種の上位10位は以下のとおり。

1.たばこ製造業(11.9%)
2.弾薬製造業(10.9%)
3.農薬製造業(9.4%)
4.住宅ローンのブローカー(あっせん・仲介)(9.3%)
5.小型武器製造業(9.1%)
6.映画配給業(8.3%)
7.ビール、ワインおよび酒類販売店(5.9%)
8.洋服・アクセサリー販売店(5.5%)
8.紙袋・表面加工紙製造業(5.5%)
10.飲酒施設(5.3%)

編集=森 美歩

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