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2016.11.04

大統領選で業績悪化の米国企業 マック、KFCほか8社CEOの弁明

Gino Santa Maria / Shutterstock.com

激しい非難の応酬に明け暮れる米大統領戦は、ツイッターのようなSNSには利益をもたらすのではという見方もあったが、今四半期の同社の決算にはさほどの影響は見られなかった。しかし、それはまだましなケースと言えるのではないか。

アメリカでは選挙戦の影響で自宅にこもりがちな消費者が増え、業績が悪化したと述べる大企業のCEOが相次いでいる。

ダンキンドーナツやフライドチキンチェーンのPopeyesは選挙の影響で客足が減少したと発表した。米国の消費者らは先行きの懸念から、財布のひもを締め始めたと報告する企業も多い。

次の大統領が誰になるかが気になって、出勤途中にドーナツとコーヒーを買うのをやめた人物が実在するかどうかは不明だが、実際に悪影響が出たと語るCEOらの声を、下記に紹介してみよう。

「クルーズ客船の客数は減した」――カーニバルクルーズライン(マイアミ本拠の船旅専門旅行会社)CEO、アーノルド・ドナルド。

「過去の歴史を見ても選挙期間中の予約件数は減少している。選挙による売上の落ち込みを予測している」

「ドーナツの売上は落ち込む」――ダンキンドーナッツCEO、ナイジェル・トラビス。

「選挙戦の終了まで若干の売上の減少を予測している。選挙戦を通じて弊社の売上は大きな打撃を受けた。この嵐が過ぎ去ることを待ち望んでいる」

「タコベル、KFC、ピザハットの深夜売上は減少」――ヤムブランズCEO、グレッグ・グリード。

「選挙の結果次第で、米国の未来に大きな疑念が投げかけられることになる。人々は誰を選ぶべきか、経済にどのような影響がもたらされるかを心配している。米国民は少々、意気消沈気味なのではないか」

「大型RV車の買い控えが進行」――キャンピングカーメーカー、Winnebago社CEO、マイケル・ハップ。

「大統領選挙を前に人々は倹約を心がけている。今後2ヶ月で何が起こるかを見極めようとしている」

「フライドチキンの消費が減った」――Popeyes社CEO、シェリル・バチェルダー。

「今年後半は厳しい見通しを立てており、業績予測も修正した。選挙後のしばらくの期間に渡り、影響が続くと見ている」

「贅沢なステーキディナーへの支出が減少」――ステーキハウスDel Frisco社、CEOマーク・メドナンスキー。

「大統領選挙の年は、勝者が決定した瞬間に人々は外へ出て外食にお金を遣う。今年も同じ状況が発生すると考える」

「マクドナルドで食事をしなくなった」――マクドナルドCEO、スティーブ・イースターブルック。

「選挙戦の影響で例年とは違う消費動向が予測される。弊社にとっては追い風とは言えない」

「高価なマットレスが売れない」――Select Comfort社CEO、シェリー・アイバック。

「選挙戦の混乱で買い控えが起こっている」

編集=上田裕資

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