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2016.11.03

年収2千万円超えもザラ 「マジシャンという職業」の舞台裏

Fer Gregory / shutterstock


Liam Malanaphyは平日は弁護士で週末の午後はマジシャンだ。木曜日の午後にもブルックリンの小学校でマジックを教えている。中学生のころからマジックが大好きで、70年代終わりにはタイムズスクエアでパフォーマンスしていたという。

「大学時代はマジックで稼ぎながらロースクールを出ました。でもプロのマジシャンになろうと思ったことはありません」

彼はマジックの稼ぎでニューヨーク市立大学で学士号を取り、ハーバード大学で心理学の修士号を取得。ボストン大学で法律の学位を取った。2005年には法律事務所を立ち上げ、時間の融通をつけやすくなったが、彼にとってマジックはビジネスというよりも情熱を注ぐものだという。

「マジックは人生のバランスを保つものです。刑事事件の被告人を弁護する仕事も好きですが、5歳児の誕生日でマジックを披露することも好きなのです」

マジックによる収入は年によって大きく異なるが、最も収入が多かった年で1万ドルを超えた。しかし、フルタイムであれパートタイムであれ、マジックには練習が欠かせないと、冒頭の「アブラカダブラ」のヘンリーは言う。

「有名であれ無名であれ、マジシャンの仕事は喜びをもたらすことです。相手が9歳の女の子でも、大金持ちでも、同じように喜びを与えているはずなのです」とヘンリーは語った。

編集=上田裕資

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