11月8日の大統領選挙の直前にこの機能がリリースされたことは意義深い。ニューヨーク・タイムズの報道によると、掲載データの収集にはCenter for TechnologyやCivic Lifeといった超党派団体が協力した。
米国では20の州で、投票日前に投票用紙のサンプルが有権者に送付されるが、そこに並ぶ地方議員の詳細を把握することは難しい(大統領選挙当日は地域ごとの様々な代表への投票も行なわれる)。フェイスブックでは投票プランに役立つツールの開発を6ヶ月前から進めてきたという。
「我々は有権者らがより簡単に、選挙の準備ができるツールを提供したいと思いました」とフェイスブックの製品責任者、Jeremy Galenは述べた。アプリ内の「候補者について」をタップすると政策や、直近の選挙結果、公式サイトへのリンク等が表示される。
候補者を「お気に入り」に保存し、友人とその情報を共有することも可能だ(公開範囲は「自分のみ」にすることも可能)。投票はきわめて個人的なデータであり、利用にあたっては規約への同意が求められる。作成した候補者リストをメールで送信する機能や、最寄りの投票所を表示する機能も用意されている。
フェイスブックは2008年に投票日のリマインド機能を実装した。今年は候補者討論のストリーム中継も実施するほか、投票に必要な選挙人名簿登録を呼びかける機能も投入した。その結果、オンラインでの名簿登録件数が急増する結果をもたらしている。
「名簿登録はもうお済みですか? 選挙にあなたの声を反映させるため、今すぐ登録しましょう」とフェイスブックの通知が呼びかけた。そこにはオンライン申請サイトへのリンクに加え、登録したことを友人に知らせるボタンも用意されていた。