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2016.11.05

全上場企業調査! 日本を動かす経営者BEST100

(左から)9位 岡藤正広/伊藤忠商事、11位 日東電工/高﨑秀雄、15位 岩本敏夫/エヌ・ティ・ティ・データ


16位 櫻田謙悟損保ジャパン日本興亜ホールディングズ

総合点 91.3
ギャップ 8.7
財務パフォーマンス To Be 31.7 As Is 36.3
ESGパフォーマンス To Be 32.3 As Is 31.7

ーーなぜ評価されたのか?
2015年度を最終年度とする前中期経営計画では、収支改善を進めただけでなく、海外保険事業の事業領域の拡大などで経営数値目標を上回る結果となった。2016年度から、これまでの成長サイクルを基盤とした更なる成長の加速と新たな事業機会の探求を積極的に進める。

16位 花井陳雄協和発酵キリン

総合点 91.3
ギャップ 8.7
財務パフォーマンス To Be 31.0 As Is 34.3
ESGパフォーマンス To Be 28.0 As Is 27.3

ーーなぜ評価されたのか?
最先端のバイオ技術を基盤としたユニークな事業構造を強みとし、独自性の高い価値創造の姿勢を積極的に打ち出している。薬価改正などの環境変化を受けて2014年度は減収減益となったが、翌年度には早くも売上高、当期純利益でほぼV字回復を実現し着実な経営手腕を発揮した。

18位 松尾正彦明治ホールディングス

総合点 91.0
ギャップ 9.0
財務パフォーマンス To Be 30.5 As Is 34.5
ESGパフォーマンス To Be 36.0 As Is 33.0

ーーなぜ評価されたのか?
食品分野では優位性があり、シェアも高いプロバイオティクスやチョコレートなどの商品が伸長している。医療事業では中枢神経系用薬とジェネリック医薬品が大きく成長。「独自の価値創造」により、中国・アジア・米国に重点を絞った海外展開をしている。

19位 中山泰男セコム

総合点 91.0
ギャップ 9.0
財務パフォーマンス To Be 26.0 As Is 24.3
ESGパフォーマンス To Be 28.7 As Is 22.7

ーーなぜ評価されたのか?
セキュリティ分野のニーズが堅調のなか、ドローンを活用したサービスを提供するなど新技術を積極的に取り入れ、貪欲に成長を目指す。超高齢化社会に向けて、高齢者が住み慣れた自宅で安心して暮らせるサービスを提供することで国内需要を取り込もうとしている。

20位 中村邦晴住友商事

総合点 90.5
ギャップ 9.5
財務パフォーマンス To Be 34.5 As Is 32.5
ESGパフォーマンス To Be 33.5 As Is 26.0

ーーなぜ評価されたのか?
過去最大の赤字になった2014年度から一転、昨年度の利益は745億の黒字。非資源ビジネスの強化などを軸に利益・キャッシュフローの更なる改善を目指している。メディア関連や自動車金融を中心とした非資源事業で成長の基盤を築き、堅実に利益を積み上げる戦略を推進する。


「CEO RANKING 2016」選考方法

「フォーブス ジャパン」編集部が掲げる「日本を動かす経営者」を数多く生み出すという方針のもと、企業のIR活動を総合的に支援しているフィスコIRの協力を仰ぎ、「社長力」を点数化し、上位100人を選出。最初に「日本を動かす」というテーマに合う企業規模を持つ会社として時価総額を指標として上位100社を選定。次に、社長力の評価方法として、従来の財務情報を評価した「財務パフォーマンス」に加え、ESG(環境・社会・ガバナンス)といった非財務情報も「ESGパフォーマンス」として評価し、「経営の総合力」をつけた。

具体的には、特定企業(以下、A社)について、A社の「財務パフォーマンス」「ESGパフォーマンス:の潜在的な経済価値の創造力を測定し、それに対してA社の「財務パフォーマンス」「ESGパフォーマンス」の実質的な経済価値の創造力を開示情報などに基づき評価し、そのギャップ(乖離の程度)を指標に点数化・格付けした。

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文=鈴木裕也

この記事は 「Forbes JAPAN No.28 2016年11月号(2016/09/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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