だからといって、近所のカフェで仕事をすることを勧めている訳ではない。筆者が言いたいのは、1日のうち数回は仕事を阻害する要因をシャットアウトすべきだということだ。
まず、1時間だけメール機能を遮断する。アプリが開いたままになっていると、バックグラウンドで作動しているだけでもチェックしたくなるため、アプリも閉じておく。次に、携帯電話をデスクから遠くに置く。
そして自分のオフィスがある人は、ドアを閉めることだ。自分のオフィスがない人は、休憩室などのいつもとは別の場所に行く。重要なのは、上司や同僚があなたに声をかけることができないように、彼らと物理的な距離を置き、バリアを作ることだ。
そして最も重要なのは、従業員や同僚に「これから1時間は自分の作業を邪魔しないように」と告げておくことだ。火事などの緊急事態は別だが、そうでなければ質問やお願いは後回しにしてもらう。するとじっくり考える作業をするチャンスができるだけでなく、1時間という期限を設けることで、より迅速に作業をするよう自分にプレッシャーをかけることができる。それが生産性を確実に高めることにつながるのだ。