サムスンの逆襲 Galaxy S8は「人工知能でアップルに対抗」説が浮上

Photo by Chesnot/Getty Images


人工知能搭載でアップルに対抗

10月27日、ウォール・ストリート・ジャーナルはサムスンのモバイル部門副社長のLee Kyeong-taeのコメントを引用しつつ、「S8は洗練されたデザインで、カメラ性能も向上し、進化した人工知能が搭載される」と報じた。

10月にサムスンはアップルのSiri を開発したAIアシスタントのスタートアップ企業、Viv Labsを買収した。サムスンはVivの技術をS8に搭載し、アップルやグーグル等の競合に対抗すると見られる。

足元には業績悪化の危機も迫っている。カナリスのスタントンは「サムスンのモバイル事業の売上は会社の命運を左右する。売上の回復は緊急の課題だ」と述べる。

サムスンは10月27日、モバイル部門の今四半期の営業利益が前年度比で96%減の約92億円に落ち込んだと発表した。サムスン担当者は電話会議で「業績への悪影響は2017年の第一四半期まで続く。ただし、新たなスマートフォンの投入により、業績は再び回復する」と述べた。

「サムソンはブランドへの信頼性を取り戻さなければならない。Note 7の大失敗から学んだことを、消費者らに提示する必要がある。S8の発表会で、サムスンが過去の失敗にふれるかどうか、大いに注目したいところだ」とカナリスのスタントンは述べている。

編集=上田裕資

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