VAはこれで9年連続で同リーダーズ・チョイス・アワード1位を獲得したことになる。2015年にオープンしたばかりのヴァージン・ホテルズ(現在はシカゴの第1号店のみ)にとっては初の首位獲得だ。
この輝かしい結果は、創業者リチャード・ブランソンやヴァージン・ブランドの特徴である先進的な考え方、ミレニアル世代向けに考えられたデザインが、コンデナスト誌のターゲット読者層と合致したからだと考えられる。
VAもヴァージン・ホテルズも、デザイン重視のアプローチを取り、最高の顧客体験を提供するために最新のテクノロジーと優れた設備を使用している。その結果、ヴァージン・ブランドは、コンデナスト誌の読者層のような、若くて教育水準が高く、デザイン重視の消費者層に幅広い人気を集めている傾向がある。
しかし、VAが航空会社部門で1位を獲得したことは同社にとって喜ばしいことだが、今後の事業を考えると残念なことでもある。2016年4月、アラスカ航空が同社の買収を発表したからだ(VAの株主たちが売却を要求していた)。VAブランドと製品が最終的にどうなるのか、両社から今のところ発表はないが、合併はアラスカ航空寄りになると考えられている。
一方、ヴァージン・ホテルズは勢いを増し始めたばかりだ。今回ランキング1位のシカゴのホテルは、口コミサイトのトリップアドバイザーとイェルプで、それぞれ5段階評価のうち4.5という高評価。今後はナッシュビル、ニューヨーク、ダラス、パームスプリングス、シリコンバレーでも、テクノロジーとデザインに凝ったヴァージンらしいホテルをオープンする予定だ。