「スナップチャット誕生から1年ほどで使い始めました」とQuiamcoは言う。彼女は当時、故郷のアーカンソー州でウェブデザイナーとして働いていた。彼女はブログ「The 11th Second」を立ち上げて、スナップショット上の“優れた作品”のスクリーンショットを掲載し始めた。
「スナップチャットの人気コンテンツを紹介するサイトとして、インフルエンサーたちを育ててきました」とQuiamcoは語る。彼女の陽気でアーティスティックな投稿を目当てに、フォロワー数は増えていった。
彼女の存在が広く知られるようになったきっかけが、セレブとのセルフィーシリーズ(セレブの絵と共に自分も映り込んだセルフィー風画像)だ。俳優でアーティストのケヴィン・ジョナスとの画像を投稿したところ、「本物とセルフィーを取らないか」と本人に誘われた。その後、MTVから出演依頼を受け、一気に知名度を獲得した。
会社を辞めてスナップチャットに専念
彼女はスナップチャットにフルタイムで取り組むため、2015年10月に会社を辞めた。「会社員は誰かのアイデアを実現するために働くもの。クリエイターとして自分自身のブランドに取り組めることで、自由になれた」と説明する。今ではスポンサーつきのストーリーや講演、コンサルティングなどで年間50万ドル(約5,260万円)の収入がある。
彼女はさらに影響力を高めるため、スナップチャットの有名人であるMike Platco(mplatco) やGeir Ove Pederson (GeeOhSnap)を自らのチャンネルでフィーチャーしている。
「SNSはデザイナーやイラストレーターが成功できるプラットフォームです。作品に時間と労力をつぎ込んだ分だけ、ファンが楽しみにして再び訪れてくれるのです」
Quiamcoはフォロワーがただ見るだけでなく参加できるコンテンツを提供している。10秒以下というわずかな時間で相手に訴えかけるため、フォロワーらをゲームに参加させる投稿もある。「相手と会話をしているような親密さが大切です」と説明する。フォロワーの年齢は13~18歳と若く、ポップカルチャーを取り入れることが重要だ。ポケモンとのセルフィーの作り方を紹介するチュートリアルも人気となっている。