ビジネス

2016.10.27

リコール問題で優秀なのは「ポルシェ」、マツダは対応に遅れ

ポルシェ 911 GT3 (photo by Chesnot / gettyimages)


リコール実施の適時性

アイシーカーズの最高経営責任者(CEO)は、リコール実施の「適時性」は、メーカーが社内でいかにリコールに対応しているかを明示するものだと指摘する。どれだけ迅速に対応できるかは、安全にかかわる問題に関する報告を評価し、社内調査・試験を行い、その後の行動を決定する手順にかかっている。

発売から3年以内に欠陥を発見・リコールを実施することができた割合を示す順位は、以下のとおりとなった。販売台数が多いゼネラル・モーターズ(GM)に比べ、マツダの対応が大幅に遅れていたことが分かる。

1. テスラ: 100.0%
2. ポルシェ: 86.2%
3. ジャガーランドローバー: 82.9%
4. GM: 74.7%
5. 日産: 74.7%
6. スバル: 55.6%
7. ホンダ: 55.4%
8. トヨタ: 55.0%
9. 三菱: 53.7%
10. マツダ: 48.4%

リコールに関する自主性

最後に、NHTSAの指示を受けることなく自らリコールを実施した割合に基づく「自主回収に最も前向き」なメーカーのランキングを紹介する。

この部門のトップはテスラ。対象台数は比較的少ないが、同社ほどメディアや投資家たちの厳しい目にさらされているスタートアップならどの企業でも、そうすることが非常に重要だと考える人は多いだろう。

1. テスラ: 100.0%
2. ポルシェ: 91.3%
3. ジャガーランドローバー: 76.2%
4. キア: 65.6%
5. スバル: 65.6%
6. ボルボ: 44.0%
7. メルセデス・ベンツ: 41.6%
8. クライスラー(FCA): 37.5%
9. ホンダ: 35.5%
10. フォード: 29.6%

編集 = 木内涼子

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