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2016.10.27

ネットフリックス、800億円起債でコンテンツ強化 一話10億円作品も 

Twin Design / Shutterstock.com


今後は、ネットフリックスによる映画の制作本数も増えそうだ。同社が2015年に制作した映画は3作(「ビースト・オブ・ノー・ネーション」、「ビル・マーレイ・クリスマス」、「リディキュラス・シックス」)だったが、今年中に10作に増える予定だ。この中には、今月初めに公開の注目作「ジャドヴィル包囲戦 -6日間の戦い-(The Siege of Jadotville)」も含まれる。

映画化の権利は高額なため、オリジナル映画の制作はコストの節約にもなる。ネットフリックスは、ディズニー映画の独占配信に3億ドルを支払ったとされる。「オリジナルコンテンツを作ればそうしたコストは不要になる」とネットフリックスのコンテンツ責任者のテッド・サランドスは投資家向け収支報告の中で述べている。

今回調達した資金は、コンテンツの獲得や戦略的投資にも使われると見られる。ネットフリックスの長期借入金残高は9月30日時点で23.7億ドルだったが、今回の社債発行により30億ドル(3,130億円)を超えることになる。

それでもデット・エクイティ・レシオは0.939で、利益も継続して出していることから、アナリストの多くはネットフリックス株式を「買い推奨」としている。ゴールドマン・サックスは先週発表したレポートの中で、「契約者数や売上高、利益の成長が加速することが予測される」と述べている。

編集=上田裕資

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