ビジネス

2016.10.25

アニメ好きDJポーター・ロビンソン、「あの花」制作会社コラボで日本上陸

DJポーター・ロビンソン(Suzi Pratt / gettyimages)


――今後もアニメ制作を続けるのか。

予算や時間の制約がないなら本格的なものを作ってみたい。本当に作りたい作品になるようにかなりの時間を割くと思う。今回のMVの評判にもよるし、今後の気持ち次第でもある。でも時間と予算が無限にあるなら、長編というよりもシリーズや短編を作りたい。

アートの観点からすれば、またアニメを作りたい気持ちは100%あるが、(時間や資金といった)現実的な問題もある。今回のMVをみんな気に入ってくれると思うから、アニメ制作会社が僕とさらに作りたいと思うかということにかかってくる。

――ライブにもアニメを取り入れるのか。

すでにアニメにインスパイアされた画像を取り入れていて、日本のアニメーターに作ってもらったものもある。僕の理想のショーは、あらゆるメディアを取り入れた超没入型なもので、実現不可能なんだ。しかも取り組むとしてももっと成功しないといけない。

ビジネスでさらに成功しようと思う理由は、そういった予算が必要で実現が難しいプロジェクトに取り組めるからだ。さらなる成功を目指すのは、必ずしも儲かるとは言えないプロジェクトに取り組めるからで、そういったプロジェクトは僕の夢でもある。

――MVという新たな取り組みにより、ファンとの絆が深まると思うか。

僕の私生活はかなり質素だ。飛行機で飛び回ることもないし、車はポンコツだし、家も豪華ではない。儲けたいと思う理由は、予算がなければできない今回のMVのような体験にカネをつぎ込むためだ。そのMVによってファンとの絆も深まると思っている。自分はアーティスティックな観点からかなり満足しているが、ファンへの恩返しになるとも思っている。

特定の分野にはカネを湯水のようにつぎ込んでもいいと思っているが、それは結局のところショーにつながったり今回の夢のようなMVにつながったり、ファンに何らかの体験を提供することになる。

そうやってカネをつぎ込むことがファンとの絆を深めることにつながると、正当化している側面もある。自分はファンに愛されていると思うし、ついてきてくれる人とシェアできる体験に自分の資産を投じることによってお返ししたいと思っている。今回のMVにはそういう意味もある。僕はフェラーリや豪邸を買ったことはないが、みんなとシェアできるショートフィルムは買うというわけさ。

編集=上田裕資

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