これらの取り組みにより、中国の消費者が購入できる商品が大幅に増え、またサービス対象となる顧客の数も増えることになる。
「ウォルマートとJD.comは、最高の商品・品質・サービスを魅力的な価格で提供するというビジョンを共有している」と、JD.comのリチャード・リュー(劉強東)CEOは言う。「小売り世界最大手のウォルマートの強みと、JDの当日配達ネットワークや信頼性を組み合わせることにより、中国の消費者に最高の買い物体験を提供できるようになるだろう」
2015年の独身の日に、JD.comの競合であるアリババ(亜里巴巴)は143億ドル(約1兆4,800億円)の売り上げを達成した。アリババは既に、2016年の独身の日に向けてのカウントダウンを開始している。
モバイルショッピング環境の改善に伴い、2016年の売り上げはさらに大規模なものになることが予想されている。そんな中、ウォルマートとJD.comは、当日ギリギリまで迷って即日配達でギフトを購入する消費者の心をつかみたいと狙っている。