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クリエイティブ・ディレクターのトーマス・マイヤーは今年、就任15周年のアニバーサリーを迎えた。

ダブルアニバーサリー、そして未来へ――。
去る9月24日にミラノで行われた「
ボッテガ・ヴェネタ2017春夏コレクションショーは、まさに“特別”そのものだった。

ボッテガ・ヴェネタにとって今年は、ブランドの創立50周年と、トーマス・マイヤーのクリエイティブ・ディレクター就任15周年が重なるダブルアニバーサリー。これを記念し、本コレクションもこれまでにない象徴的な試みがなされた。

舞台は格式あるアートの名門・ミラノのブレラ国立美術学院。教室と教室をつなぐ荘厳な石畳の回廊をランウェイを、ジジ・ハディットらアイコニックなモデルや往年の人気女優ローレン・ハットンらが闊歩し、会場を沸かせた。ボッテガ・ヴェネタが本社社屋以外でショーを開催したのは、マイヤーが現職に就任してから初めてのこと。これにはいくつかの意味がある。

ひとつは、ブランドの工房で働く職人やスタッフら300人を、ゲストとして招いたことだ。

ボッテガ・ヴェネタのアイテムは、イタリア・ヴェネト地方の静かな街、モンテベッロ・ヴィチェンティーノにある工房で生み出される。マイヤー曰く、「『ボッテガ・ヴェネタ』とは、職人たちそのもの。手仕事による創造がすべてであり、彼らこそがブランドの中枢なのです」。

ショーでは、職人と世界のセレブリティーを含め1,000人というブランドにとって破格の規模で、記念すべき瞬間が祝われた。

また、ブレラ国立美術学院の回廊がファッションショーの会場として使われたのは史上初。瀟洒で知的なしつらえはブランドの世界観にぴったりだが、この場所が会場となった理由はそれだけではない。

ボッテガ・ヴェネタは、ルネッサンス期から続く伝統、そして職人の技術や知識を次世代につなぐため、「ボッテガ」すなわち「工房」の重要性を概念的に広げ、学校へと発展させる取り組みを長年にわたって続けてきた。

例えば2006年には、次世代の職人を育てる学校を設立。2015年にはヴェネチアIUAV大学と共同で、バッグデザインと製作に関する大学院レベルのプログラムを開設した。

そして今年、最も権威ある美術学校のひとつであるブレラ国立美術学院と、「職人技の価値を見出し継承する」という価値観を共有し、同校の2016-2017年度の教育プログラムの支援と奨学金の提供をスタートした。

マイヤーは言う。「最高のレザーグッズをつくり続けるためには、才能と技術を持った職人が不可欠です。私たちは学校を通じて、企業としての未来を守るだけでなく、若者たちに刺激や情熱を与え、伝統をさらに発展させたいと考えています」。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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