デヴィッド・ボウイ「★(ブラックスター)」
このデヴィッド・ボウイ最後のアルバムがノミネートにふさわしい理由は、リリースのタイミングとアルバムにまつわるストーリーにある。リリースされたのはボウイが亡くなる数日前。その後チャートでは1位を獲得したが、これがボウイにとってアメリカで初めてのチャート1位となったのだ。ボウイは1度しかグラミー賞を受賞していないため、再び受賞してほしいと願う投票者の票が集まるかもしれない。
カニエ・ウェスト「The Life Of Pablo」
カニエ・ウェストは今回ノミネートから外れるかもしれないが、選ばれる可能性もある。ウェストは最優秀アルバム賞に5回ノミネートされているが、1度も受賞したことはない。
ポール・サイモン「ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー」
若い世代が多い中、ベテランも選ばれてほしいものだ。ポール・サイモンなら十分チャンスはある。この最新ソロアルバムは商業的に成功して評判も良いため、ベテランに厳しいグラミー賞投票者も思わず往年の名シンガーに投票してしまうかもしれない。
レディオヘッド「ア・ムーン・シェイプト・プール」
レディオヘッドは新作を発表するたびにグラミー賞にノミネートされている。このオルタナティブ・ロックの重鎮は最優秀アルバム賞に過去に3回ノミネートされたが受賞はしていない。今年度ノミネートされたとしても、再び苦汁をなめるかもしれない。