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2016.10.21 11:30

クリントン「選挙フェス」にケイティ・ペリーら起用 若者票獲得狙う

クリントン陣営のコンサートに参加する予定のケイティ・ペリー (Photo By Bill Clark/CQ Roll Call)

クリントン陣営のコンサートに参加する予定のケイティ・ペリー (Photo By Bill Clark/CQ Roll Call)

ドナルド・トランプに対する優勢が伝えられる米国大統領候補ヒラリー・クリントンは、来月の投票日の直前、そのポジションをさらに強固にするためのイベントを実施する。

クリントン陣営は選挙戦の終盤「Love Trumps Hate(愛は憎悪に勝つ)」と題したコンサートを行なうと発表した。このイベントは音楽を通じて支持者らがつながり、投票に向かう意思を高めようというもの。運営は選挙ボランティアたちが手がける。

参加アーティストにはケイティ・ペリーや、ジェニファー・ロペス、ジョン・ボン・ジョヴィらが予定されている。詳細は数日中に発表の予定だが、現時点で判明しているのは次の通り。

ジョン・ボン・ジョヴィ:10月27日、フィラデルフィア州ピッツバーグ。11月5日、フロリダ州タンパ。ザ・ナショナル(ロックバンド):11月2日、オハイオ州シンシナティ。ジェニファー・ロペス:10月29日、フロリダ州マイアミ。

クリントンの熱烈な支持者として知られるケイティ・ペリーは11月5日、フィラデルフィアで開催のイベントのヘッドライナーを務める。

開催地に選ばれた州はいずれも選挙の度に共和・民主の勝利政党が入れ替わるスウィングステートだ。クリントンがペンシルバニアやフロリダ、オハイオの各州を手中に収めれば、勝利に向けての大きな前進となる。

イベント名の「Love Trumps Hate」はクリントンが選挙戦で掲げたスローガンとして広く知られている。愛と憎悪の間にはさまったトランプという単語は「打ち負かす」という意味を持つが、これはもちろん対立候補のトランプの名前にひっかけた言葉の遊びだ。

トランプが憎悪や分断をアピールするのに対し、クリントンは愛や許容性を打ち出してきた。彼女が支持者らと共有したいメッセージがこの言葉には込められている。

ミュージシャンらとの共演を通じ、クリントンにはクールなイメージを打ち出したい狙いもある。かつて選挙戦のライバルだったバーニー・サンダースと比べれば、ミレニアル世代からの支持の弱さが68歳のクリントンの弱点だ。

投票日の3日前にケイティ・ペリーのライブを無料で見せることで、クリントンは得票数を増やし、米国史上初の女性大統領の誕生の可能性がさらに高まるかもしれない。

編集=上田裕資

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