30歳のテイゲンは「ベーコン好きだけど太ることが許されない女の子のひとりごと」を綴るブログ「So Delushious」でフード・ブロガーとしての地位を築き上げた。彼女にとって自身を1つのブランドとして確立することはモデル業に勝るものだという。
「私はモデルとしては一流にはなれませんでした。夢中になれなかったし、自分のキャリアになるとは思えませんでした。皆さんと同じように、ただ何かを目指したいと思っていただけなのです」と10月18日にボストンで行われたフォーブスの「アンダー30サミット」で語った。
撮影は楽しいと思ったことはないと言うが、「スポーツ・イラストレイテッド」の水着特集に出て注目されるようになり、カメラの前に立つことやテレビ番組に出演すること、様々な人に出会えることが楽しいと感じるようになったと言う。
ここ数年、テレビ局Spikeで放映された人気番組「リップシンクバトル」ではラッパーのLL・クール・Jと共にホストを務め、MTVのクッキングショー「スナック・オフ」には審査員として出演している。短命に終わったライフスタイル系トーク番組「FABLife」でもパネリストとして活躍した。
ツイッターでは機知に富むつぶやきやドナルド・トランプやピアーズ・モーガンなどを酷評するつぶやきが人気を博し、300万人近いフォロワーを誇っている。
反トランプ発言でも注目
一方、人種や性別で差別するネット発の新たな右派“オルタナ右翼”にハッキングされたコメディアンのレスリー・ジョーンズを擁護したことや、中絶など女性向けの医療を提供するNPO団体「家族計画連盟」を支持していることについて攻撃も受けている。
テイゲンはMSNBCのアンカーを務めるレイチェル・マドーにインスピレーションを受けていると話した。同じミレニアル世代が政治や時事問題により関わってもらえるように活動する責任があると感じているという。
「政治や時事問題について語ることは、今年は特に重要です。今、とても危険な時を迎えています。ドナルド・トランプがいかに猟奇的であるかを世間に知らしめることを(夫のジョン・レジェンドと共に)私たちの今年のミッションに掲げています」
また、彼女はトランプの人格を浮き彫りにする動画を作った民主党の大統領候補ヒラリー・クリントンの陣営を称賛した。「ヒラリーの陣営が作った動画は素晴らしい。SNSの利用の仕方は絶妙です」
テイゲンは友人のキム・カーダシアンが強盗に合ったことを受けて、現在ツイッターのアカウントを非公開にしている(強盗犯はオンラインで得られる情報からカーダシアンの行動を把握したとされている)。
トランプ支持者からの憎悪に満ちた書き込みが増えていることも非公開にした理由だという。テイゲンは「ヒラリーが当選したらまた公開します」と笑顔で語った。