これが、マインドフルネスの基礎となるものだ。今経験していることを、シンプルで批判する心のない好奇心(例えば、「ああ、この候補の声を聞くたびに、私の胃は締め付けられて、首の後ろの毛が逆立つのだな」という観察)で捉えてみるのだ。これは、自分の感情を認識し、消すための良い方法だ。
3. 自分の感情に名前を付けてみる
これまでの研究や脳スキャンの結果から、感情を分類することが感情的反応を減らすことにつながるとの結果が示されている。
否定的な感情の微妙な違いを分類することができる人は、嫌悪感を持った、傷付けられた、うんざりだ、など、自分の感情を言葉で説明することができる。もしこれができるなら、あなたは大統領選の全てのプロセスにおいて、受けているストレスが比較的、少ない人かもしれない。
4. 自分でCBTを実行してみる
思考がネガティブになっている、恐怖に支配されている、そうした負のスパイラルに陥っていると思ったら、意識的に前向きな方向へ変える努力をしてみよう。こうした行動は、認知行動療法(CBT)と呼ばれるものだが、それを自分でやってみるのだ。
例えば、我慢ならない候補が大統領に就任した将来や、どの国に逃げ出そうかと思いを巡らせ始めたら、恐らく頭を使いすぎて最悪のシナリオを考え出したのだと認識した方がいい。それが分かれば、より論理的な思考に切り替えることができる。万一恐ろしい候補が選出されることがあっても、大惨事を回避するための抑制と均衡のシステムは、機能するはずだ。
5. 依存性があるものに溺れない
普段より多くお酒を飲んだり、たばこを吸ったり、現実逃避を図ろうとしたりすることもあるかもしれない。だが、これらは状況を悪化させるだけだ。
どうかしている今の状況から逃げたくなるのは当然のことだが、映画を鑑賞したり、友達と出かけたり、運動をしたり、健康的な方法でそれを実現する方がいい。「その」候補者のせいで、あなたが堕落するようなことがあってはならない。
6. できるだけ笑う
笑うことがストレスを減らし、健康と幸福を促進することはよく知られている。米国の現状を「面白い」とみることは難しいが、生活の中で何か面白いものに笑うことは、さまざまな面で私たちのためになる。
選挙についても、何かユーモアを感じられることを探してみることができる。例えば、「変な髪形」や「オレンジ色のファンデーション」、「パンツスーツを着た人たちのフラッシュモブ」などは、私たちが精神的に、大統領選の終盤の時期を乗り切るのに大きく役立つかもしれない。