調査で分かった主な内容は、支持政党にかかわらず、調査対象者の半数以上が大きなストレスを感じているということだ。選挙に関連してこうした結果が示されるのは、もちろん初めてのことではない。ある心理学者は、米国には「選挙ストレス障害」を発症している人たちがいると指摘する。
これまでのAPAの調査で分かっているのは、次の点だ。
・ 調査に協力した3,500人のうち38%は、ソーシャルメディア上での選挙に関連したやり取りが、ストレスの原因になっていると答えた
・ ストレスを受けていると答えた人の割合は、男女ともほぼ同水準
・ ストレスを訴える人の割合が最も高いのは高齢者(59%)で、次いでミレニアル世代(56%)、ベビーブーマー世代 (50%)、X世代(45%)
精神的な健康状態を回復し、大統領選が終わるまでの期間を何とか乗り切るために、APAは以下を実行してみることを勧めている。
1. 今こそ瞑想を始めてみる
研究結果によると、瞑想を続けると、時間の経過と共に脳のある部分が変化する。変わるのは、選挙戦が続いているこの時期に、活発に機能していると思われる部分だ。
例えば、瞑想はへんとう体の体積を減少させることが確認されている。へんとう体は、恐怖心などの感情を処理する役割を担うほか、体全体のストレス反応を抑える働きも持つ可能性があるとみられている。つまり、ある候補者に関する、あるいは候補たちの過去の行動に関するひどく不快なニュースが新たに報じられるたびに必ずスイッチが入る部分の働きを、瞑想が抑制してくれるかもしれない。
2. 「今」経験していることに注意を向ける
候補者に対して感じる正当な怒りの感情を押さえつけるのではなく、ただあなたがその瞬間ごとに持っている感情に意識を向けるようにすると、高ぶった感情の一部を消し去ることができる。