ビジネス

2016.10.15

「切らない美容室」を年商100億円に育てた女性起業家

photo by Matt Winkelmeyer / gettyimages


ブローの最中に映画を楽しめる

Drybarが人気の理由はいくつもあるが、有名なのは全国のどの店舗でもメニューや美容師の技術レベルが一貫していること、価格が手頃であること、そして接客の質が高いことだ。お客は入店するとまずワインまたはコーヒーとクッキーでもてなされ、ブローの最中は映画を楽しむことができる。

このきめ細やかな接客サービスについて、ウェブは女性向けのアパレルショップを経営していた両親の影響が大きいと語る。両親の店はリタイア世代が多く住む南フロリダにあり、女性客のショッピング中に手持ちぶさたになった同行男性のために、椅子と新聞、ベーグル、オレンジジュースを用意していたそうだ。

10月にウェブはヘアスタイリングの秘訣をまとめた”The Drybar Guide to Hair for All”を上梓した。「この20年間に培った知識を詰め込んだ」とウェブが言うこの本は、アマゾンなどの書店の他、全米のDrybarサロンで発売される。195ドルのドライヤーや23ドルのドライシャンプーなどのヘアケア用品と並んで、同社商品のベストセラーになることは間違いない。

ウェブが立ち上げたDrybarは、プロの美容師による1回45分45ドル(+チップ)のスタイリングに膨大な需要があることを証明した。ウェブは言う。「私は仕事とプライベートの両面で、完璧なブローを目指すことに人生を費やしてきた。Drybarにはそのすべてが注ぎ込まれています」

本インタビューのロングバージョンはフォーブスが女性起業家をゲストに迎えるポッドキャスト番組「Million$」としてiTunesで配信中だ。

編集=海田恭子

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